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離職率ランキング|有報で見る「長く働ける企業」の特徴

(更新: ) 約5分で読了
#離職率 #定着率 #有価証券報告書 #有報 #就活 #企業比較 #ランキング #平均勤続年数
この記事でわかること
1. 主要企業の平均勤続年数ランキング──長く働ける企業はどこか
2. 業界別の傾向と、勤続年数の長短を読み解く視点
3. 離職率・定着率データを就活で活用する方法

「この企業は長く働けるのか」──就活生にとって切実な問いです。口コミサイトの主観的な情報ではなく、有報の従業員データを使えば「数字」で働きやすさを推測できます。

従業員データの読み方は有報の人的資本情報の読み方で詳しく解説しています。

平均勤続年数ランキング

有報の従業員データから、主要企業の平均勤続年数を比較します。

順位企業名平均勤続年数平均年齢業界
1デンソー23.1年44.8歳製造業
2東京ガス18.8年43.3歳インフラ
3三菱商事17.8年42.4歳商社
4JR東日本16.6年39.2歳インフラ
5東京海上日動16.2年41.7歳保険
6ソニーグループ15.8年42.5歳IT/製造
7トヨタ自動車15.6年40.7歳製造業
8任天堂14.4年40.2歳IT/ゲーム
9村田製作所14.1年40.1歳製造業
10リクルート8.5年40.5歳IT/サービス
11野村HD4.4年43.8歳証券※
12メルカリ3.8年36.3歳IT

出典: 各社 有価証券報告書 2025年03月期(単体ベース) ※野村HDは持株会社体制のため、単体従業員177人の数値。事業子会社とは水準が異なる

各社の有報分析: デンソー | 東京ガス | 三菱商事 | JR東日本 | 東京海上 | ソニー | トヨタ | 任天堂 | 村田製作所 | リクルート | 野村HD | メルカリ

平均勤続年数の読み方

長い=良い、短い=悪い、ではない

勤続年数ポジティブな解釈ネガティブな解釈
長い(15年超)安定して長く働ける人材の流動性が低い。変化が遅い
短い(5年未満)若い組織。成長環境定着率が低い可能性

業界別の「標準値」を知る

平均勤続年数は業界の構造で大きく異なります。同業界内での比較が重要です。

業界標準的な勤続年数背景
インフラ(鉄道・ガス・電力)15〜20年安定した事業基盤。転勤少
製造業13〜18年技術の蓄積が重要。長期育成
商社15〜20年高報酬。ただし激務
金融12〜16年安定だが出向・転籍制度あり
IT/サービス5〜10年人材流動性が高い。転職が一般的
ベンチャー3〜5年設立間もない。急成長中

勤続年数を深く読む3つの視点

視点1: 平均年齢とのバランス

パターン平均年齢平均勤続年数読み方
新卒長期型40歳18年新卒入社→長期勤務の伝統
中途混合型40歳10年中途採用が活発。多様な人材
若手活躍型34歳5年若い組織。急成長フェーズ

視点2: 直近の変化

有報の「主要な経営指標等の推移」を見ると、過去5年間の従業員数の推移がわかります。

変化パターン読み方
従業員数が急増中途採用を拡大。平均勤続年数は短くなる
従業員数が安定安定した組織。勤続年数は信頼性高い
従業員数が減少構造改革中。早期退職等の可能性

視点3: 離職率の直接開示

一部の企業は人的資本情報として離職率を自主的に開示しています。開示している企業は「自信がある」と解釈できます。

離職率水準読み方
3%未満非常に低い。安定した職場
3〜5%標準的。健全な人材流動
5〜10%やや高い。業界特性を確認
10%超高い。原因を調べる必要あり

就活での活用法

ESでの活用

「御社の有報で平均勤続年数が{X}年と長く、技術を長期的に深められる環境だと確認しました。{自分の専門}を御社で長く磨き、{キャリアビジョン}を実現したいです。」

面接の逆質問での活用

「有報で平均勤続年数が{X}年と拝見しました。長く活躍されている方のキャリアパスにはどのようなパターンがありますか?」

「有報で従業員数が過去3年で{増減}していますが、組織として今後どのような規模感を目指していますか?」

IT企業への質問例

「有報で平均勤続年数が{X}年と業界としては標準的ですが、長く活躍している方はどのような特徴がありますか?社内でのキャリアチェンジの機会はありますか?」

まとめ

ポイント内容
データの見方勤続年数の絶対値ではなく、同業界内での相対位置が重要
読み解く視点平均年齢とのバランス、従業員数の変化、直接開示の有無
就活での使い方勤続年数を出発点に、キャリアパスの実態を質問する

「長く働けるか」は有報の数字で推測できます。ただし数字の読み方を間違えると本質を見誤ります。業界特性を理解した上で、企業を正しく評価しましょう。

本記事のデータは各社の有価証券報告書(EDINET)に基づいています。ランキングは参考情報であり、投資判断を目的としたものではありません。

よくある質問

離職率は有報に書いてありますか?

離職率そのものの開示は義務ではありませんが、一部の企業は人的資本情報として開示しています。開示がない場合は、平均勤続年数と平均年齢から離職率を推測できます。平均勤続年数が長い企業は一般的に離職率が低い傾向にあります。

平均勤続年数が長い企業は本当に働きやすいですか?

平均勤続年数は働きやすさの一つの指標ですが、それだけでは判断できません。中途採用が多い企業は平均勤続年数が短くなりますし、成長産業では転職が活発なため短くなる傾向があります。業界の特性を考慮して解釈する必要があります。

IT企業の平均勤続年数が短いのは問題ですか?

IT業界は人材の流動性が高く、転職がキャリアアップの手段として一般的です。平均勤続年数が短いのは必ずしも問題ではなく、業界の特性です。製造業やインフラ業と同じ基準で比較するのは適切ではありません。

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