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就活×有報ナビ
IT/通信 2025年03月期期

リクルートの将来性|有報で見る売上構成比とHRテック戦略

約7分で読了
#リクルート #有価証券報告書 #有報 #就活 #企業分析 #HRテクノロジー #Indeed #キャリアマッチ

企業名

リクルートホールディングス

業種

人材サービス・テクノロジー

証券コード

6098

対象事業年度

2025年03月期

リクルートの有報分析 要点: リクルートは売上約3.6兆円のうちIndeed中心のHRテクノロジー事業が約60%を占めるグローバルHRテック企業。SaaS「Airビジネスツールズ」約1,200億円も次の成長柱。(2025年3月期有報に基づく)

この記事のデータはリクルートホールディングスの有価証券報告書(2025年03月期)に基づいています。 有報の読み方がわからない方は有価証券報告書の読み方完全ガイドをご覧ください。

リクルートは、就活生にとって「就活サービスを提供する会社」として最も身近な企業の一つです。 しかし有報を読むと、連結売上高約3.6兆円のうち、すでに売上の過半がIndeedを中心とするグローバルHRテクノロジー事業であり、国内人材サービス会社からの大変貌を遂げている実態が浮かび上がります。

この変化は、IT業界全体の有報比較で見ても特異なもので、製造業のソニーやゲーム主体の任天堂とは全く異なる「人材×テクノロジー」特化型のビジネスモデルを確立しています。

リクルートのビジネスの実態|何で稼いでいるのか

セグメント情報を見ると、リクルートは3つのセグメントで構成されています。

セグメント売上高構成比営業利益率主な事業
HRテクノロジー約2.1兆円約60%約15%Indeed、Glassdoor
マッチング&ソリューション約9,000億円約27%約25%リクナビ、SUUMO、ホットペッパー、Airツールズ
人材派遣約4,500億円約13%約5%国内外の人材派遣

出典: リクルートホールディングス 有価証券報告書 2025年03月期(連結売上高: 3兆5,575億円)

発見1: IndeedがリクルートのNo.1事業

売上の約60%がHRテクノロジー(Indeed中心)です。リクルートは「リクナビの会社」ではなく「Indeedの会社」になっています。

2012年にIndeedを約1,000億円で買収し、その後グローバルに拡大。現在は世界60カ国以上でサービスを展開し、月間ユニークビジター数は3億人を超えます。前期比での売上成長率は約4%(為替影響除く)と、巨大プラットフォームでありながら引き続き成長を維持しています。

この海外展開度は、ソニーの有報分析で見られる製造業型のグローバル展開とは異なり、プラットフォーム型で初期投資が少なく高い利益率を実現できる点が特徴です。

発見2: 国内マッチング事業の収益力が圧倒的

マッチング&ソリューションの営業利益率は約25%と極めて高水準です。リクナビ、SUUMO、ホットペッパービューティーなど、各分野でNo.1プラットフォームを持つため、強い価格設定力があります。

発見3: SaaS(Airビジネスツールズ)が次の柱

中小企業向けSaaSプラットフォーム「Airビジネスツールズ」(Airレジ、Airペイ等)が成長中です。決済・予約・会計をワンストップで提供し、中小企業の経営データを蓄積することで、マッチング精度の向上につなげる戦略です。

マッチング&ソリューションセグメント内でのAirビジネスツールズの売上高は約1,200億円規模(2025年3月期)で、前期比約10%成長と、国内市場でも高い成長率を維持しています。この戦略は、サイバーエージェントの有報分析で見られるメディア×広告プラットフォームとは異なり、「マッチング×決済データ」の融合で独自のエコシステムを構築しています。

リクルートは何に賭けているのか|投資と研究開発の方向性

リクルートの投資は、製造業のような設備投資ではなく、テクノロジー投資(開発・M&A)が中心です。

投資先内容戦略的意義
Indeed/Glassdoorの機能強化AI/MLによるマッチング精度向上HR Techプラットフォームの競争力維持
AirビジネスツールズSaaS機能の拡充国内中小企業の経営インフラに
M&AHR Tech関連の技術・サービス買収機能補完とグローバル展開の加速

R&D費の特徴

リクルートのR&D費は連結で数百億円規模ですが、Indeedの開発人員への投資が実質的な「研究開発投資」として機能しています。ソフトウェア企業のため、設備投資よりも人材投資が成長の源泉です。

リクルートが自ら語るリスクと課題|PRでは絶対に出ない情報

有報のリスクセクションから、リクルート固有の重要リスクを3つ選びます。

リスク内容就活への影響
Indeed依存リスク売上の60%がIndeedに集中。Indeedの成長鈍化が全社業績に直結Indeed関連ポジションの重要性が高い
景気連動リスク求人広告は景気に敏感。不況時に企業の採用抑制→広告収入減景気変動で事業環境が変わりやすい
規制・プライバシーリスク個人情報・AI利用に関する各国規制の強化コンプライアンス・法務の重要性が増す

出典: リクルートホールディングス 有価証券報告書 2025年03月期 「事業等のリスク」

リスクと投資の整合性

Indeed依存リスクに対しては、Airビジネスツールズの拡大による収益源の多様化で対応しています。また景気連動リスクに対しては、Indeed Hiring Platform(有料求人掲載)のストック型モデル化で収益の安定性を高めようとしています。リスク認識と投資の方向性は整合的です。

5年後の姿|経営方針から読むキャリアパス

リクルートの中長期ビジョンは「HRテクノロジーのグローバルリーダー」です。

方向性具体策求める人材
Indeedの進化AI/MLでマッチング精度を極限まで高めるデータサイエンティスト、MLエンジニア
SaaS事業の成長Airツールズを国内SMBの経営インフラにプロダクトマネージャー、SaaSセールス
グローバル展開Indeed以外の国でもHRテクノロジーサービスを拡大グローバル人材、マーケター

新卒のキャリアパス

リクルートは持株会社体制のため、実際の勤務先は以下の子会社になります。

  • 株式会社リクルート: 国内マッチング事業(リクナビ、SUUMO、ホットペッパー、Airツールズ等)
  • 株式会社リクルートテクノロジーズ: テクノロジー開発・システム基盤
  • Indeed Japan: Indeedの日本事業
  • 海外子会社: Indeed本体(米国)、Glassdoor等のグローバル事業

新卒配属は希望と適性により決まりますが、国内マッチング事業への配属が多く、その後のキャリアでIndeed関連やSaaS事業へ異動する道も開かれています。

あなたのキャリアとマッチするか

あなたの志向リクルートとの相性
グローバルなテクノロジー企業で働きたい
データとAIで社会課題を解決したい
国内のプラットフォームビジネスに関わりたい
ゼロからプロダクトを立ち上げたい
安定した大企業でじっくりキャリアを積みたい△(変化が速い環境)

組織規模・職場環境

リクルートの組織規模と職場環境は、有報から以下の情報が得られます。

項目データ
連結従業員数約49,480人
持株会社(単体)従業員数116人
平均年齢40.5歳
平均勤続年数8.5年
平均年間給与約1,145万円(持株会社)
業界人材サービス・テクノロジー

出典: リクルートホールディングス 有価証券報告書 2025年03月期

重要: リクルートホールディングスは持株会社であり、上記の平均年間給与は持株会社の116人(主に経営企画・IR等のコーポレート部門)のデータです。新卒で入社する場合は、子会社(株式会社リクルート、リクルートテクノロジーズ等)への配属となり、給与体系は各社で異なります。

詳しい人的資本情報の読み方については、有報の人的資本の読み方をご覧ください。

面接で使える有報ポイント

志望動機テンプレート

「御社の有価証券報告書でHRテクノロジー事業が売上の約60%を占め、Indeedが月間3億人のユーザーにリーチしていることを知りました。国内人材サービス企業がグローバルHRテクノロジープラットフォームへ変貌した過程に強い関心を持っています。大学で{自分の経験}に取り組んだ経験から、{マッチング精度向上/SaaS拡大}に貢献したいです。」

逆質問テンプレート

「有報でIndeedの売上構成比が過半を占めていますが、新卒入社後にIndeed関連のプロジェクトに関われる機会はどのような形がありますか?」

「AirビジネスツールズがSMB向けに拡大していますが、この事業の今後の成長戦略について教えてください。」

有報データから逆算して今から学ぶべき分野

分野根拠(有報)具体的アクション
HRテクノロジー・マッチングアルゴリズムIndeed/GlassdoorがHRテクノロジーの中核(2025年3月期)推薦システム入門、検索エンジンの仕組み理解
SaaS・プロダクトマネジメントAirビジネスツールズ(SaaS)が成長領域(2025年3月期)SaaSビジネスモデル入門、PM入門書
データサイエンス・AIマッチング精度向上にAI/ML活用を推進(2025年3月期)Python/SQL基礎、機械学習入門、A/Bテスト手法
英語力Indeed(米国)が売上の過半、グローバル事業拡大中(2025年3月期)TOEIC860点以上、英語でのプレゼン力強化

まとめ

視点発見
何で稼いでいるかIndeed(売上の60%)。もはや「リクナビの会社」ではない
何に賭けているかAI/MLによるマッチング精度向上とSaaS(Airツールズ)の拡大
PRでは見えないリスクIndeed依存、景気連動、プライバシー規制
5年後の姿HR TechのグローバルNo.1プラットフォーム

リクルートは「就活サービスの会社」から「グローバルHRテクノロジー企業」へ変貌しています。この変化を有報の数字で理解できていること自体が、面接での差別化につながります。

本記事のデータは有価証券報告書(EDINET)に基づいています。投資判断を目的としたものではありません。

よくある質問

リクルートの有価証券報告書はどこで読めますか?

EDINET(金融庁の電子開示システム)またはリクルート公式IRサイトで無料公開されています。EDINETでは「E07801」で検索すると最新の有報にアクセスできます。

リクルートの有報から就活に使える情報は何がわかりますか?

セグメント別の売上・利益構成(Indeedが売上の過半を占める実態)、HR Tech投資の方向性、国内マッチング事業の高収益力の3つが特に就活に直結します。

リクルートはIndeedの会社なのですか?

2025年3月期の有報によると、HRテクノロジー事業(Indeed、Glassdoor等)が連結売上高の約60%を占めます。かつての国内人材サービス会社からグローバルHRテクノロジー企業に変貌しています。

リクルートの面接で有報の知識はどう活かせますか?

セグメント構成の変化やIndeedの成長率、国内SaaS事業のAirビジネスツールズの展開に触れると、企業研究の深さで他の就活生と差がつきます。

リクルートの将来性は?今後どうなる?

リクルートは2025年3月期の有報によると、HRテクノロジー事業(Indeed中心)が売上の約60%を占め、グローバルHRテクノロジー企業への変貌が完了しつつあります。Airビジネスツールズ(約1,200億円・前期比約10%成長)がSaaS領域の次の柱です。

リクルートの強みと課題は?

強みはマッチング&ソリューション事業の営業利益率約25%という圧倒的な収益力と、Indeed月間3億人超のユーザー基盤です。課題は有報のリスク欄に記載のIndeed依存(売上60%集中)と景気連動による広告収入の変動性です。

リクルートの企業研究で見るべきポイントは?

有報のセグメント情報(HRテクノロジー60%の構成比)、投資戦略(AI/MLによるマッチング精度向上)、事業等のリスク(Indeed依存・景気連動)の3つが重要です。特にIndeedが売上の過半という事実は就活サイトでは得られない情報です。

リクルートの志望動機で他の就活生と差をつけるには?

HRテクノロジー事業が売上の約60%を占める構造変化や、Airビジネスツールズの約1,200億円規模のSaaS展開に触れましょう。「リクナビの会社」ではなく「Indeedの会社」という事業構造の本質を理解していると伝わると効果的です。

リクルートとサイバーエージェントの違いは?

リクルートは人材マッチング特化でHRテクノロジーが売上の約60%、海外売上比率約70%のグローバル企業です。サイバーエージェントは広告×メディア×ゲームの3本柱で国内中心です。リクルートはプラットフォーム型、サイバーは自社メディア型と構造が異なります。

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