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コンサル/SIer

コンサル4社比較|NRI・ベイカレントの将来性

約7分で読了
#コンサル #SIer #有報 #就活 #業界比較 #NRI #ベイカレント #SCSK
この記事でわかること
1. コンサル・SIer業界の収益構造の違い
2. NRI・ベイカレント・SCSK・電通総研の有報比較で見える成長モデルの違い
3. コンサル・SIer業界の有報データを就活で活用する方法

コンサルもSIerも「企業の課題を解決する」仕事ですが、有報を読むと収益モデルが全く異なることがわかります。

コンサルは高い利益率で稼ぐ「頭脳集約型」、SIerは安定したストック収益を積み上げる「積層型」。この違いを理解することが、キャリア選択の大きなヒントになります。

有報全体の読み方を押さえたい方は、先に有価証券報告書の読み方完全ガイドをご覧ください。

コンサル vs SIer|収益モデルの違い

項目コンサル(ベイカレント型)SIer(NRI型)
収益モデルプロジェクト型(フロー)SI+運用保守(ストック)
営業利益率25〜35%12〜18%
売上の安定性景気変動の影響を受けやすい長期契約で安定
成長の源泉単価向上 × 人員増顧客基盤拡大 × ストック積み上げ
従業員規模数千人(少数精鋭)数万人(大規模組織)

主要企業の有報比較

基本指標の比較(4社)

指標NRIベイカレントSCSK電通総研
連結売上高約7,000億円約1,000億円約4,500億円約1,500億円
営業利益率約15%約30%約10%約12%
従業員数約16,000名約4,500名約15,000名約4,000名
一人当たり売上高約4,400万円約2,200万円約3,000万円約3,800万円
事業モデルコンサル+SI+運用コンサル特化SI+BPOERP/SAP特化

注目: 4社の事業モデルは大きく異なります。NRIは「コンサルからSI・運用まで一気通貫」、ベイカレントは「コンサル特化で利益率突出」、SCSKは「住商系の安定SI+働き方改革」、電通総研は「SAP/ERP特化のDXコンサル」です。

セグメント構成の比較

NRIのセグメント:

セグメント売上構成比特徴
コンサルティング約10%戦略・業務コンサル
金融ITソリューション約40%証券・銀行向けSI。安定収益
産業ITソリューション約30%流通・製造向けSI
IT基盤サービス約20%データセンター・運用。ストック型

ベイカレントのセグメント:

ベイカレントは単一セグメントです。コンサルティングサービスのみで、SIの下流工程を持ちません。

特徴内容
事業構造コンサルティング特化(単一セグメント)
収益モデルプロジェクト単価 × コンサルタント稼働率
強みDX/IT戦略コンサルの高需要を取り込む

SCSKのセグメント:

セグメント売上構成比特徴
産業IT約35%製造・流通向けSI
金融IT約20%銀行・保険向けシステム
ITプラットフォーム約20%クラウド・データセンター運用
BPO約15%業務プロセスアウトソーシング。ストック型

電通総研のセグメント:

セグメント売上構成比特徴
SAP/ERP約40%SAP導入で国内トップクラス
デジタルイノベーション約25%DX支援・AI活用
コンサルティング約20%業務改革コンサル
金融ソリューション約15%金融機関向けシステム

セグメント情報の読み方

コンサル・SIer業界のトレンドを有報で読む

トレンド1: DX需要の取り込み

企業のDX投資が拡大し、コンサル・SIer業界全体が恩恵を受けています。

企業DXの取り込み方
NRIコンサル→SI→運用の一気通貫
ベイカレントDX戦略の上流コンサルに特化
SCSK住商グループの商流を活かしたSI+BPO
電通総研SAP/ERPの導入→運用でDXを支援

トレンド2: 人材獲得競争

「人」が最大の資産であるこの業界では、有報の従業員データが特に重要です。

指標NRIベイカレント読み方
従業員増加率年約3〜5%年約15〜20%ベイカレントが急拡大
平均年間給与約1,200万円約1,100万円業界トップクラス
平均勤続年数約14年約4年事業モデルの違いが反映

トレンド3: ストック型収益の価値

有報でNRIの強みが際立つのは、運用保守やデータセンター事業のストック型収益です。

収益タイプ特徴NRIでの比率
フロー型(SI・コンサル)プロジェクト単位。受注次第約60%
ストック型(運用・DC)長期契約。安定収益約40%

設備投資・R&D費の読み方

トレンド4: 有報で見る各社の成長ステージ

有報の売上高推移を比較すると、各社の成長ステージの違いが浮かび上がります。

企業売上高成長率(前期比)成長ステージ特徴
ベイカレント約+24%急成長フェーズコンサルタント人数の拡大と単価向上の両輪
NRI約+8%安定成長フェーズ大企業顧客の深耕とDX需要の取り込み
電通総研約+7%安定成長フェーズ電通グループシナジーとDXコンサル拡大
SCSK約+5%安定成長フェーズ住商系の基盤上でクラウド・BPO拡大

ベイカレントの+24%は業界随一の成長率ですが、持続可能性は有報のリスク情報(人材獲得競争の激化等)も合わせて評価する必要があります。

就活での活用法

「なぜコンサルか」「なぜSIerか」の答え方

「NRIの有報で、コンサルからSI、運用まで一気通貫で顧客を支援する事業モデルを確認しました。戦略の提案だけでなく実装まで伴走できる点に、長期的に顧客価値を提供できるキャリアの可能性を感じています。」

「ベイカレントの有報で営業利益率30%超という数字に注目しました。少数精鋭のコンサルタントが高い付加価値を提供するモデルは、自分の成長にも直結すると考えています。」

逆質問での活用

「有報で一人当たり売上高が{X}万円と業界でも高い水準ですが、この生産性を支えている要因は何ですか?」

「御社の有報でストック型収益が{X}%を占めていますが、この比率は今後さらに上がる方向ですか?」

キャリアマッチ比較|自分に合うコンサル・SIerはどこか?

各社の事業構造と有報データから逆算すると、「合う人」の像が浮かび上がります。

志向最もマッチする企業理由(有報根拠)
戦略コンサル×高成長環境ベイカレント営業利益率約37%。ワンプール制で多様な案件を経験、成長スピードが速い
金融IT×安定キャリアNRI金融ITソリューションが売上の中核。ストック型収益約40%で安定性も高い
IT基盤×ワークライフバランスSCSK住商系の安定基盤。月間平均残業時間を有報で公開する透明性
製造業DX×専門性電通総研SAP/ERP導入の国内トップクラス。製造業に深い専門知識を持つ
コンサル+SI一気通貫NRI戦略提案から実装・運用まで伴走するモデル
急成長×高年収ベイカレント売上高前期比23.6%増。コンサルタントの高い生産性が報酬に反映

面接で使える比較ポイント

NRIの面接で使える例

「コンサル・SIer4社の有報を比較して、御社のストック型収益が約40%と最も高いことに注目しました。プロジェクト単位のフロー型だけでなく、運用保守やデータセンターの長期契約で安定収益を確保するビジネスモデルは、顧客との長期的な関係構築を重視する御社の姿勢が数字に表れています。」

ベイカレントの面接で使える例

「有報で営業利益率が約37%と、NRIの約15%やSCSKの約10%を大きく上回る数字を確認しました。少数精鋭のコンサルタントが高い付加価値を提供するモデルは、個人の成長が会社の成長に直結する環境だと感じています。」

SCSKの面接で使える例

「SIer各社の有報を比較する中で、御社が月間平均残業時間を有報で開示されている点に注目しました。住商グループの安定基盤の上で、クラウド・マネージドサービスという成長分野に投資されている点にも惹かれています。」

投資方針から逆算した「今から学ぶべき分野」

志望先学ぶべき分野根拠(有報データ)
NRI金融業界の業務知識金融ITソリューションが売上の中核(2025年3月期)
NRIクラウド・インフラ技術データセンター投資の継続拡大(2025年3月期)
ベイカレントDX戦略・デジタルビジネスDXコンサルが売上成長の中核、前期比23.6%増(2025年2月期)
ベイカレントロジカルシンキングワンプール制で多様な案件に対応、ケース面接必須(2025年2月期)
SCSKクラウド基礎(AWS/Azure)クラウド・マネージドサービスが成長分野(2025年3月期)
電通総研SAP/ERP・製造業プロセス製造業向けITソリューションが強み(2025年3月期)
全社共通英語力各社ともグローバル案件・外資系との競合が拡大

まとめ

ポイントNRIベイカレントSCSK電通総研
収益モデルコンサル+SI+運用の3層コンサル特化SI+BPOの積層型SAP/ERP特化
利益率約15%(安定)約30%(突出)約10%(安定)約12%(中堅)
強みストック型収益の安定性少数精鋭の高付加価値住商系の安定基盤+働き方改革SAP導入国内トップクラス
成長戦略顧客基盤拡大×DX人員拡大×単価向上クラウド×BPO拡大DXコンサル×電通Gシナジー

コンサルとSIerは「課題解決」という共通点がありますが、有報を読むと全く異なるビジネスモデルであることがわかります。どちらが自分のキャリア志向に合うかを、数字を元に判断しましょう。

本記事のデータは各社の有価証券報告書(EDINET)に基づいています。投資判断を目的としたものではありません。

よくある質問

コンサルとSIerの違いは有報でわかりますか?

はい。有報のセグメント情報を見ると、コンサルは「コンサルティング」セグメントの売上構成が高く、SIerは「システムインテグレーション」「アウトソーシング」のストック型収益が大きいのが特徴です。利益率はコンサルが高く、SIerは安定性が高い傾向があります。

コンサル・SIer業界の有報で特に見るべき指標は?

一人当たり売上高(生産性)、営業利益率(付加価値の高さ)、ストック型収益比率(事業の安定性)の3つが特に重要です。人が資本のビジネスなので、従業員数の増減や一人当たり指標が業績を左右します。

コンサル業界は有報がある企業が少ないのでは?

外資系コンサル(マッキンゼー、BCG等)は非上場のため有報がありません。しかし国内上場のNRI、ベイカレント、アビームの親会社NEC等は有報があり、業界の収益構造を理解するには十分なデータが得られます。

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