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IT/通信 2026年03月期期

じげんの将来性|ライフイベントDXとのれん減損の強みとリスク

最終更新: 約22分で読了
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じげんの将来性|ライフイベントDXとのれん減損の強みとリスク

「じげん」と聞いてすぐに事業が浮かぶ就活生は少ない。しかし有報を開くと、転職・不動産・生活サービスをまたぐライフイベントのマッチングプラットフォームとして、FY2026年3月期に売上292億円(5年で2倍弱・営業利益率20.2%)を実現する東証プライム企業の実態が見えてくる。「転職サイト会社」という先入観を更新した先に、AIと人が役割を分担する「HRパートナー転換」という論点があり、それが面接での差別化に直結します。

株式会社じげん(3679)は、転職・部屋探し・各種生活サービスの「ライフイベント」全体を束ねるITプラットフォーム企業です。有名求人サイトの「まとめ検索」からスタートし、今はAIと人が役割分担する成約プロセスへの深い介在——第3次中計「ZIGExN Matching Agent(AIが生産性を、人が成約価値を最大化する構想)」——を掲げる進化局面にあります。

この会社が賭けているもの──1.AIドリブン・バリューチェーン垂直統合(ZIGExN Matching Agent)、2.HRパートナー化(採用プロセス全体への介在)、3.M&A×財務レバレッジ活用

この記事のデータはじげんの有価証券報告書(FY2026年3月期、IFRS)に基づいています。 有報の読み方がわからない方は有価証券報告書の読み方完全ガイドをご覧ください。

売上収益(FY2026年3月期) 29,221百万円 前期比+14.8%・5年CAGR約17.6%
営業利益率(IFRS・FY2026年3月期) 20.2% 営業利益5,913百万円・純利益4,157百万円
ROE(FY2026年3月期) 19.6% 自己資本比率55.5%・総資産40,556百万円

じげんのビジネスの実態|3サービスラインが支える292億円企業

「じげん=転職サイト」という先入観を先に解除しておく必要があります。じげんの会計区分(IFRS・単一セグメント)は「ライフサービスプラットフォーム事業」のみです。一方で、有報の「製品及びサービスに関する情報」を見ると、売上の内訳は3つのサービスラインに分かれています。

3サービスライン別売上構成(FY2026年3月期)──Vertical HR 46.5%・Life Service 27.5%・Living Tech 23.7%

サービスライン売上収益(FY2026年3月期)構成比前期比前期実績
Vertical HR(採用支援)13,576百万円46.5%+20.5%11,270百万円
Life Service(生活サービス)8,040百万円27.5%+7.5%7,476百万円
Living Tech(不動産・引越し)6,933百万円23.7%+13.9%6,089百万円
その他672百万円2.3%
合計29,221百万円100%+14.8%25,450百万円

出典: じげん 有価証券報告書 FY2026年3月期 製品及びサービスに関する情報

pie title サービスライン別売上収益(FY2026年3月期)
    "Vertical HR(採用支援)" : 13576
    "Life Service(生活サービス)" : 8040
    "Living Tech(不動産・引越し)" : 6933
    "その他" : 672

売上の半分を「転職以外」が占めている点が、じげんをユニークにしている構造です。Living Tech(不動産・引越しマッチング)と Life Service(各種生活サービス)を合わせると51.2%となり、「転職サイト会社」より「ライフイベントプラットフォーム」と呼ぶのが正確な実態です。

また、5期の売上推移を見ると成長の一貫性が見えます。

事業年度売上収益前期比
FY2022年3月期15,272百万円
FY2023年3月期18,709百万円+22.5%
FY2024年3月期23,249百万円+24.3%
FY2025年3月期25,450百万円+9.5%
FY2026年3月期29,221百万円+14.8%

出典: じげん 有価証券報告書 FY2026年3月期 主要な経営指標等の推移(IFRS)

FY2023にM&Aが集中し(総資産が21,604百万円→30,393百万円へ+40.7%急拡大)、FY2025の純利益成長が+1.9%に鈍化した年もあります。ただし、売上の基調成長は一貫しています。

Service 01 / Vertical HR(採用支援) 売上13,576百万円(+20.5%)/全体の46.5%/Z CORE(100億円超)達成・成約介在モデル実装済み

Vertical HR(採用支援):売上46.5%・最大サービスライン

Vertical HR(人材採用支援のマッチングプラットフォーム)は、3サービスラインの中で最も成長が速く(前期比+20.5%)、最大の売上シェア(46.5%)を持ちます。採用求人の「まとめ検索・送客」から、採用プロセスの深い介在(定着支援まで含む)へとモデルが進化しており、FY2026年3月期にはZ CORE(Vertical HR売上100億円超)を達成しました。

有報の経営方針には「Vertical HRでは、定着支援まで拡張し採用プロセス全体をカバーし、領域No.1の『HRパートナー』の実現を目指す」と明記されており(FY2026年3月期 経営方針・経営環境及び対処すべき課題等)、採用コンサル・RPO(採用プロセスアウトソーシング)方向への転換が進行中です。

Service 02 / Life Service(生活サービス) 売上8,040百万円(+7.5%)/全体の27.5%/安定キャッシュフロー基盤・第3次中計でBPO垂直統合推進

Life Service(生活サービス):売上27.5%・安定キャッシュフロー基盤

Life Serviceは、各種生活サービス(不動産管理・その他ライフイベント関連)のマッチングプラットフォームです。成長率は+7.5%と3ラインの中で最も緩やかです。ただし、安定したキャッシュフロー基盤として機能しています。第3次中計では、Life ServiceにもBPO垂直統合モデルを展開する予定です。前連結会計年度(FY2025年3月期)に株式会社三光アドを吸収合併し、Life ServiceからVertical HRへ統合再編した記録もあり(有報 セグメント情報注記)、事業間でのシナジー追求が進んでいます。

Service 03 / Living Tech(不動産・引越し) 売上6,933百万円(+13.9%)/全体の23.7%/住まいイベントのデジタルマッチング・集客→成約介在転換が課題

Living Tech(不動産・引越し):売上23.7%・デジタル化推進中

Living Techは、不動産・引越しマッチングのデジタルプラットフォームです。前期比+13.9%と堅調な成長を見せており、住まいに関わるライフイベントのデジタル化需要を取り込んでいます。ただし有報の経営方針に「Living Techではビジネスモデルの転換に遅延が生じている」と明記されており(FY2026年3月期 対処すべき課題等)、集客・送客型から成約介在型への転換がVertical HRより遅れているのが現状です。

「転職サイト」の先入観を更新することが、じげんの企業研究の出発点。有報の製品・サービス別データでは、Vertical HR(HR支援46.5%)・Life Service(生活27.5%)・Living Tech(不動産23.7%)の3ラインが売上を支えており、実態は多領域ライフイベントプラットフォームです。面接で「御社のVertical HRが全体売上の46.5%を占め前期比+20.5%成長している一方、Living Techでのビジネスモデル転換が課題として有報に明記されています」と語れると、有報を読んでいない他の応募者と差がつきます。

3サービスラインの構造が見えたところで、次はじげんがどこに投資を集中させているかを見ていきます。

じげんは何に賭けているのか|第3次中計「ZIGExN Matching Agent」の核心

経営方針・投資方針とは、企業が中長期にリソースを集中させる事業領域を示す情報です。じげんの場合、有報の経営方針セクションに第3次中期経営計画「ZIGExN Matching Agent」が明示されており、「AIが生産性の最大化、人が成約価値の最大化を担う」という方向性が3つの賭けに数値として表れています。

この会社が賭けているもの──1.AIドリブン・バリューチェーン垂直統合(ZIGExN Matching Agent)、2.HRパートナー化(採用プロセス全体への介在)、3.M&A×財務レバレッジ活用

賭けの領域定量的根拠(FY2026年3月期)タイムライン財務インパクト
AIドリブン・BPO垂直統合(ZIGExN Matching Agent)設備投資1,361百万円のうちソフトウェア1,126百万円(82.7%)・2026年7月AX/AI推進室新設第3次中計期間(2026年〜)集客効率化・成約介在率向上・BPO展開
HRパートナー化(採用プロセス全体カバー)Vertical HR売上13,576百万円(前期比+20.5%・+2,306百万円)・Z CORE達成中長期(HRパートナーNo.1が目標)LTV・顧客単価引き上げ、定着BPO展開
M&A×財務レバレッジ(4象限ポートフォリオ管理)のれん13,483百万円(総資産40,556百万円の33.2%)・ROE19.6%維持中長期(大型M&A優先検討・継続)総資産5年で88%拡大・ROE高水準維持

出典: じげん 有価証券報告書 FY2026年3月期 経営方針・経営環境及び対処すべき課題等・設備投資等の概要

Betting 01 / AIドリブン・BPO垂直統合 設備投資1,361百万円・ソフトウェア1,126百万円(82.7%)・AX/AI推進室2026年7月新設

賭け1: AIドリブン・バリューチェーン垂直統合(集客から成約・BPOへ)

じげんが最も注力している構造転換は、「情報提供・送客」から「成約プロセス全体への介在」への進化です。FY2026年3月期の設備投資1,361百万円のうち、82.7%にあたる1,126百万円が社内利用ソフトウェア開発に充当されています(有報 設備投資等の概要)。これはAIを活用したマッチングロジックの高度化と、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)への介在を実現するためのシステム基盤への投資です。

第3次中期経営計画では「ZIGExN Matching Agent」として、AIが生産性の最大化(膨大な候補の自動絞り込み)を担い、人が成約価値の最大化(ユーザーに合う定着支援まで含む成約)を担う役割分担を明示しています。2026年7月1日にはAX(AIトランスフォーメーション)・セキュリティ推進室を新設し、全社的なAI活用推進体制を整備しました(有報 経営方針)。

就活生にとって重要なのは、じげんでのAI活用は「AI研究・アルゴリズム開発」ではなく、「ビジネスにAIを組み込む実装側」のポジションが主体である点です。データ分析・生成AI活用に関心があり、既存のビジネスプロセスをAIで再設計することに面白さを感じる人に向いている環境です。

Betting 02 / HRパートナー化 Vertical HR 13,576百万円・+20.5%・Z CORE達成・定着支援まで採用プロセス全体をカバー

賭け2: HRパートナー化|採用プロセス全体への垂直統合

有報の経営方針には「Vertical HRでは、定着支援まで拡張し採用プロセス全体をカバーし、領域No.1の『HRパートナー』の実現を目指す」と明記されています(FY2026年3月期 経営方針・経営環境及び対処すべき課題等)。これは従来の「集客・送客」モデル(求人情報を集めてユーザーを送る広告型)から、採用代行(RPO)・定着支援まで含むパートナーへの転換を意味します。

FY2026年3月期のVertical HR売上は13,576百万円(前期11,270百万円から+20.5%増)で、Z CORE(売上100億円超)を達成しました。HR業界の「送客手数料モデル」から「成約・定着まで介在するプロ」への進化局面に立ち会えるのがじげんの特性です。

採用コンサルや事業開発に関心がある就活生に刺さる環境です。一方、「HR業界最大手と規模・グローバル・ブランドで比較したい」なら、まとめの比較リンクからリクルートHDの分析もあわせてご覧ください。比較すると、じげんの国内特化・スピード感・ハンズオン環境が際立ちます。

Betting 03 / M&A×財務レバレッジ のれん13,483百万円(総資産の33.2%)・ROE19.6%・大型M&A優先検討・4象限ポートフォリオ管理

賭け3: M&Aドリブンの事業拡張と財務レバレッジ活用

FY2026年3月期末ののれん残高は13,483百万円で、総資産40,556百万円の33.2%を占めます(有報 連結貸借対照表)。M&Aによる事業拡張が財務構造に定着しており、経営方針には「業績貢献の大きい大型M&Aを優先的に検討」「財務レバレッジのさらなる活用」「資本利益率×成長率の4象限による事業ポートフォリオ管理を徹底」と明記されています(FY2026年3月期 経営方針)。

ROE19.6%(FY2026年3月期)という高い資本効率を維持しながら積極投資を継続する方針で、総資産はFY2022年3月期の21,604百万円からFY2026年3月期に40,556百万円と5年で88%拡大しています。M&A・PMI・コーポレートファイナンスを比較的早期に経験できる可能性がある環境です。ただし、連結1,350名・単体226名の規模から、コーポレート部門のヘッドカウントは限られる点は認識しておく必要があります。

3つの賭けの全体像が掴めたところで、次はじげんが有報で正直に開示しているリスクと課題を見ていきます。

じげんが自ら語るリスクと課題|PRでは絶対に出ない情報

有報の「事業等のリスク」セクションは、会社が自ら開示する内部リスクの情報源です。採用PRや口コミには出てこない。以下4つがじげんにとって実質的なリスクです。

じげんのリスク全体像──AI技術革新陳腐化/のれん減損/広告市場感応性/特定人物依存

Risk 01 / AI技術革新 生成AIによる既存マッチングモデルの陳腐化リスク・AX/AI推進室2026年7月新設で対応加速

リスク1: AI・生成技術の急速な進展による既存ビジネスモデルの陳腐化|全社影響・高リスク

有報の事業等のリスクに「技術革新に応じたシステムの拡充及び事業戦略の修正を迅速に行う必要がある」と明記されており、「生成AIをはじめとするAI技術の急速な台頭など活発な技術革新が行われており」という危機感が示されています(FY2026年3月期 事業等のリスク ④技術革新について)。

検索・マッチング基盤にAIが組み込まれることで、既存の集客・送客型メディアモデルが不要になるリスクが本質です。2026年7月にAX/AI・セキュリティ推進室を新設してAI対応を加速しています。ただし、「じげん自身がAIの脅威に乗り越えられながらAIを使いこなす立場」であることは理解しておく必要があります。

ヒント:入社後のコアビジネスがAIに代替されるシナリオがあり、配属事業部の将来性に直結します。ただし会社がAX対応を加速している点は「AI代替への危機感が共有されている組織文化」として捉えることもできます。

Risk 02 / のれん減損 のれん13,483百万円(総資産の33.2%)・M&A取得企業の収益性低下時に大規模損失リスク

リスク2: のれん13,483百万円の減損リスク|M&A積み上げの財務的裏側

有報の事業等のリスクに「2026年3月末時点で13,483百万円ののれんを保有しており、今後、のれんに係る資産または資金生成単位の回収可能価額が帳簿価額を下回った場合には、減損損失を計上する可能性があります」と明記されています(FY2026年3月期 事業等のリスク ⑥のれんの減損に関するリスク)。

総資産40,556百万円の33.2%がのれんです。M&Aで取得した企業の収益性が著しく低下した場合、追加損失が生じる可能性があります。ただし自己資本比率55.5%で財務基盤は安定しており、ROE19.6%の高い資本効率を維持しながら管理されている点は評価できます。

のれん134億円の重さは、M&A戦略の強みとリスクが同じコインの表裏であることを示す。FY2023年3月期のM&A集中(総資産+40.7%拡大)が現在の成長基盤を作った一方、のれん13,483百万円が積み上がりました。ROE19.6%が維持されている間は財務規律が保たれています。ただし、景気後退や買収先の業績悪化がM&A戦略の重しになるリスクは面接で論点にできます。「資本利益率×成長率の4象限管理でどのような基準でM&A可否を判断しているか」を逆質問すると企業研究の深さが伝わります。

Risk 03 / 広告市場感応性 ライフサービスプラットフォーム事業に売上98%以上集中・景気後退時に採用・不動産・生活サービスが同時縮小

リスク3: 広告市場の景気感応性と単一事業依存|景気後退時の脆弱性

有報の事業等のリスクで、じげんは「(1)①広告市場について」と「(2)①ライフサービスプラットフォーム事業への依存について」の両方を筆頭リスクとして開示しています(FY2026年3月期 事業等のリスク)。景気後退局面では採用・不動産・生活サービス各領域の広告予算が同時に縮小するリスクがあり、単一事業への依存度が高いため売上への影響が連動しやすい構造です。

Vertical HR・Life Service・Living Techの3サービスラインは見た目多角化しています。しかし、すべてマッチングメディア広告を基盤としており、景気感応度という観点では一体的な露出を持ちます。

リスク4: 代表取締役 平尾丈への特定人物依存|ガバナンス課題

有報の事業等のリスクに「代表取締役社長 平尾丈が当社創業以来の経営において極めて重要な役割を担っており、同氏が何らかの理由で当社の経営に関与できなくなった場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります」と明記されています(FY2026年3月期 事業等のリスク ③特定人物への依存について)。

2008年1月より代表を務め、経営方針・M&A戦略の中心にある人物への依存が会社自身によって明示されています。後継者育成プログラムの新設を第3次中計に明記している点は前向きです。ただし、現時点では創業者主導の意思決定文化であることは認識しておく必要があります。

リスクの全体像が見えたところで、次はあなた自身がじげんに合うかどうかを判断する材料を見ていきます。

あなたのキャリアとじげんはマッチするか

じげんの方向性に合う人・合わない人

合う人

  • ライフイベントDXに関心があり、プラットフォームビジネスの成長メカニズムを学びたい人
  • AIとビジネスをつなぐポジション(プロダクト開発・AI活用BPO企画)に関心がある人(AIは「使う・設計する側」であり「作る・研究する側」ではない)
  • M&A・PMI・コーポレートファイナンスを比較的早期に経験したい人
  • 成長企業(売上CAGR約17.6%・5年で2倍弱)の事業開発に関わりたい人
  • 【文系学部生レーン】経済・商学・社会学 × Vertical HRのビジネス開拓 → 想定職種:採用支援コンサルタント、BPO事業企画、経営企画
  • 【理系・情報系レーン】情報工学・データサイエンス × ソフトウェア投資82.7%の開発基盤 → 想定職種:プロダクトエンジニア、データアナリスト、MLエンジニア(ビジネス活用型)

合わない人

  • グローバルな仕事(海外駐在・英語を使う日常業務)を求める人 → リクルートホールディングス(HR業界最大手・グローバル展開)
  • AI研究・アルゴリズム開発など技術の深掘りを軸にしたい人 → サンサン(B2B SaaS・名刺×HR隣接)
  • 安定した大企業の制度・ブランドサポートを重視する人 → 平均勤続4年の急成長組織、体系化された研修制度は限定的
  • 人材業界の枠を超えた製造・医療等への転身が主目的の人 → じげんは国内特化のライフイベントプラットフォーム企業

従業員データ

有報のデータを見ると、組織の性格が見えてきます。連結従業員数は1,350名(うち提出会社226名、その他1,124名)で、平均年齢33.2歳、平均勤続年数4年、平均年間給与554万円(FY2026年3月期 従業員の状況、提出会社)です。女性管理職比率は15.3%、男性育休取得率は75.0%、男女賃金格差は63.3%(全体、提出会社)です。

平均年収554万円・平均勤続4年・単体226名は、スピード感と流動性の高さを示す数字の両面がある。大企業と比べると年収水準は中程度で、勤続年数の短さは「キャリアアップのため次のステージへ移る文化」を反映している可能性があります。男性育休取得率75.0%はIT業界平均と比べて高い水準で、ライフイベント関連事業を営む会社らしい配慮が見えます。一方、女性管理職比率15.3%はIT業界の中で改善余地があり、男女賃金格差63.3%(全体)は業界平均と比較しての評価が必要な数値です(有報 FY2026年3月期 ダイバーシティ開示)。

今から学ぶべき分野

有報が示す投資方針から、じげんで活躍するために今から学ぶべきことを整理しました。

投資方針今から学ぶべきこと具体的なアクション
AIドリブン・BPO垂直統合データ分析(SQL/BIツール)・Python基礎・生成AI活用GA4・SQLの基礎、生成AIを使ったマッチングロジック設計の概念理解
HRパートナー化HR Tech動向(採用DX・RPO・BPO)・採用プロセス設計大手採用コンサル・RPOサービスを3〜5社調査、採用KPI(離職率・定着率)の意味を理解
M&A×財務レバレッジM&Aの基礎(バリュエーション・PMI)・財務諸表読解のれんの意味とDCF法の基礎、PMI(買収後統合)事例の研究

キャリアマッチが見えたところで、次は明日から面接で使える具体的な有報ポイントを見ていきます。

面接で使える有報ポイント

ここまでの分析を、面接で実際に使えるフレーズに変換します。じげんを志望する就活生が有報ベースで語れれば、他の応募者と差がつきます。

じげんの面接──「なぜじげんを志望するのか」と聞かれたとき

[あなた自身のエピソードを15秒で:例「ゼミでマーケティングのデータ分析を担当し…」]私はAIとライフイベントを結びつけるビジネスに関心があります。御社の有報で、Vertical HRが前期比+20.5%(13,576百万円、FY2026年3月期)と成長し、Z COREを達成した上でさらに定着支援まで採用プロセス全体をカバーする「HRパートナー」へ転換されていることを確認しました。入社後はこのモデル進化に、データ分析を活かして貢献したいと考えています。

じげんの面接──「じげんのリスクをどう見ますか」と聞かれたとき

有報でのれん13,483百万円(総資産の33.2%)の減損リスクと広告市場への高依存が明示されていると理解しています。一方で自己資本比率55.5%・ROE19.6%という財務規律を維持しながら4象限管理でM&Aを進める経営方針に信頼性があると捉えています。

逆質問で使えるネタ

「AX/AI・セキュリティ推進室が2026年7月1日に新設されたとのことですが、新卒がその取り組みに関わる機会はどのような形で生まれますか?データ分析やプロダクト開発との接点はどう設計されていますか?」

「Life ServiceでのBPO垂直統合は現在どのフェーズにあり、新卒にはどのような形で関わる機会がありますか?Vertical HRでの成約介在モデルの実装経験をどう活かしていく計画ですか?」

「有報でバーチャルカンパニー制の導入が進むとのことですが、新卒社員はどのような形で事業単位にアサインされますか?入社後のキャリアパスの柔軟性についても教えてください。」

面接の深掘り対策・他の想定問答パターンは じげんの面接対策(準備中)で詳しく解説します。

まとめ

この記事のポイント3選

  • じげんの実態は「転職サイト」ではなく多領域ライフイベントプラットフォーム。 FY2026年3月期の売上29,221百万円のうち、Vertical HR(採用支援)46.5%・Life Service(生活サービス)27.5%・Living Tech(不動産)23.7%の3サービスラインで構成。第3次中計「ZIGExN Matching Agent」でAIと人の役割分担による成約プロセス垂直統合を推進中
  • 財務の強みとリスクは同じコインの表裏。 営業利益率20.2%・ROE19.6%(FY2026年3月期、IFRS)・自己資本比率55.5%と財務基盤は安定しています。ただし、のれん13,483百万円(総資産の33.2%)の減損リスクと単一事業への高依存は面接で語れる論点。M&A×財務レバレッジを規律を持って活用する経営方針を理解することが差別化につながる
  • 合う人・合わない人が明確。 AIビジネス活用・採用DX・プラットフォーム事業開発に関心がある人、文系(HR事業企画)・理系(ソフトウェア開発82.7%)いずれのレーンでも接点がある。一方でグローバル環境・基礎R&D・大企業制度を重視する人には、リクルートHDやビジョナルとの比較を先に行うことを勧める

次のアクション →

本記事は有価証券報告書(FY2026年3月期、IFRS)に基づく企業分析であり、投資判断を目的としたものではありません。就活におけるキャリアマッチの判断材料としてご活用ください。

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よくある質問

じげんはどんなビジネスをしている会社ですか?

転職・不動産・生活サービスなどライフイベントのマッチングプラットフォームを展開する東証プライム上場のIT企業です。FY2026年3月期の売上は29,221百万円(約292億円)で、採用支援(Vertical HR: 46.5%)・生活サービス(Life Service: 27.5%)・不動産(Living Tech: 23.7%)の3サービスラインが柱です。単一の「ライフサービスプラットフォーム事業」として一体経営しており、転職サイト会社というより多領域ライフイベントプラットフォームが実態です(有価証券報告書 FY2026年3月期 製品及びサービスに関する情報)。

じげんの将来性はありますか?

有報データに基づくと、売上はFY2022年3月期の15,272百万円からFY2026年3月期に29,221百万円と5年で約2倍弱(CAGR約17.6%)成長しています。第3次中期経営計画「ZIGExN Matching Agent」でAIとBPOの垂直統合を推進中で、Vertical HRではZ CORE(売上100億円超)を達成済みです。一方でのれん13,483百万円(総資産の33.2%)の減損リスクと単一事業への高依存が課題です(有価証券報告書 FY2026年3月期)。

じげんの平均年収はいくらですか?

有価証券報告書(FY2026年3月期)の従業員の状況によると、提出会社(単体)の平均年間給与は554万円です。平均年齢33.2歳、平均勤続年数4年です。連結では人材派遣業の派遣従業員を含む1,350名体制です(有価証券報告書 FY2026年3月期 従業員の状況)。

じげんとビジョナル(ビズリーチ)の違いは何ですか?

ビジョナル(ビズリーチ)はハイクラス転職に特化した直接課金型プラットフォームです。じげんはHR以外に不動産・引越し(Living Tech)や各種生活サービス(Life Service)も手掛ける多領域ライフイベントプラットフォーム(FY2026年3月期売上29,221百万円)で、企業向けの広告・成果報酬型モデルが中心です。競合というより展開領域が異なるプレイヤーといえます(有価証券報告書 FY2026年3月期)。

じげんは就活で注目すべき会社ですか?

有報から読み取れる強みは、営業利益率20.2%・ROE19.6%(FY2026年3月期、IFRS)という高い資本効率と年率15%超の成長率です。一方で平均勤続年数4年という数値は組織の流動性が高いことを示しており、変化の速い環境への適応力が求められます。AIドリブンのプラットフォームビジネスや採用DXに関心がある就活生には差別化できる企業研究対象です(有価証券報告書 FY2026年3月期)。

企業名

じげん

業種

情報・通信業(ライフイベントDX・マッチングプラットフォーム)

証券コード

3679

対象事業年度

2026年03月期

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